鏡を見なくちゃ可愛くならなくちゃの呪い

曖昧ちゃんです!


可愛くならなくては!!!

そんな思いに駆られて、鏡ばかりみてました。

仕事から帰ると、手鏡をもって何回も顔をチェック。

姿見で遠目からの自分もチェック。

自撮りで写真映りもチェック。

ここ最近、おかしいくらい自分の容姿に固執して、発作的に鏡が見たかったんです。

こんな姿誰にも見せられない、、 

本当に私、おかしい!

そう思いつつも、鏡を見まくってました。



可愛いと言われても納得できない。

だって可愛いって思えない。

憧れる芸能人の使ってる化粧品を使ってみたり、メイクを変えてみたり、髪を切ってみたり。可愛いと思った服を着てみたり。



何か変化を起こすと、少し気に入る自分になる。

だけどすぐに、


あれ?可愛くないじゃん。


そんな気持ちになって、何をしても足りない。

可愛くない自分にガッカリする。



そんな繰り返しの中、可愛くなりたくて、有名なメイクアップアーティストさんのメイクの本を読むことにしたんです。



そこには、目が大きくて、お洒落な顔に、お洒落なメイクを施したモデルさんが載ってました。

少しづつ年を重ねるうちに、経験から、自分に合う合わないってだんだん分かってきたりするじゃないですか。


載っていたメイクは、自分の持つ特徴にイマイチはまっていない気がして、なんだか落ち込んじゃいました。

メイクの部分部分では、真似できるところもあったし、参考になる本だとは思えたのですが、、


自分には合わない!って決めつけるのは良くないってわかってるけど、

私には似合わないんだ。

私はこんな風にはなれないんだ。

なんて、余計に自分は可愛くないんだ。って思えてきちゃって。

モヤモヤしてました。



だけど、その本の最後の方に、

自分の顔を愛してね。

というメッセージがついていて。

自分の顔に嫌なところがあったとしても、好きでいて。って。

完璧に美人でなくても、可愛いポイントや表情はある!って。

そしたら、センス も らしさ も生まれてくるんじゃない?って。



それを読んだら、涙が出てきました。

そこで気づいたんです。



私、自分の中で


「可愛い、これが正解。」


って思える顔のイメージから、減点方式で自分を採点して、自分を評価してたんだなぁって。


今回で言うと、本に載っていた、目の大きなお洒落な顔のモデルさんと、自分を比べて。

違う部分を見つけては、自分の顔をダメだ。可愛くない。って


全然自分の顔とはタイプの違う顔だから、違う部分が多くて当たり前なのに、

違う自分はダメなんだ!

って。


そんな風にダメだ!って決めつけるなんて、よく考えたらおかしいですよね。

ケーキとハンバーグ比べるくらいにおかしい!

ハンバーグたべて、甘くないじゃないか!全然ダメだ!って言ってるのと同じようなもんですよ。笑



私には私なりの顔の可愛さがあるんだ。私は私でいいんだ。

って気が付いたんです。




私、三姉妹の真ん中っ子で。

姉と妹は目が大きくて、鼻が小ぶりで、可愛らしい顔をしてたんです。

それなのに、私だけ目が小さくて、鼻はちょっと上を向いてる。

年が近かったのもあり、周りから比べられて育ちました。

学生時代には、


「お姉ちゃんと妹は可愛いのにね〜。」

「お前より姉ちゃんの方が可愛いよな!」



なんて心無い言葉を掛けられたこともありました。

同級生、塾の先生、親戚、たまたま会った人。たくさんの人から容姿の事で比べられました。

自分だけ褒めてもらえなかった。

自分だけ似てないって言われた。

自分だけ視線をもらえなかった。


自分だけ、違った。

自分だけ、可愛くない。

だから、嫌な思いをした。

そんな思いがずっと胸に刺さってました。


だけど、成長するにつれて、自分の姉や妹を知る人達と関わることも減り、比べられることも減っていきました。


だんだん自分に合うものが分かってきて、自分らしさ、というものも分かってきたつもりでいました。

自分に似合うファッションや髪型、メイクを施し、可愛いと褒められることもどんどん増えていって。

刺さった痛みも、克服できたつもりでいました。



だけどずっと、自分を

可愛い!と認めてあげることができずにいました。

可愛いと思える日があっても、それはすぐに揺らいでしまう脆い自信でした。




それは、自分で自分を、姉や妹とずーっと比べ続けてきたからだったんだ。と、やっと気がつけました。



無意識に比べることをしていたからわからなかったんです。

意識して振り返ってみると、私、こんなことを思ってました。


この人は姉と妹を知らないから。

一緒に並んでいたら私なんか褒めないでしょ。

姉と妹だったらもっと褒められてる。

私なんか目は小さいし、鼻は上向いちゃってるし、全然可愛くないのに。

私なんか。。




こうして文にしてみると、卑屈すぎてびっくりしちゃうんですが  笑

褒められた直後はすごくハッピーで、満たされた気持ちになるのですが、自分でじわじわ打ち消しちゃうんです。


そんな風にしちゃうくらい、きっと私傷ついていたんですね。




姉と妹のように、いつも周りに可愛いね、って褒められる、目が大きくて、鼻が小ぶりな顔が正解。

だから、そうじゃない自分を不正解だと思い込んでいたんです。


だから、不正解である自分の顔を可愛いと言ってくれる人のことが理解できず、そんなわけない!と自分の中で打ち消していたみたいです。




それが今回、


私には私なりの顔の可愛さがあるんだ。私は私でいいんだ!


そう思った途端、不思議と自分がすごく可愛く見えてきちゃって 笑

小さめの目も、少し上を向いた鼻も、ぷくっとしたほっぺも。

なんか癒し系で可愛いなぁ、なんて思えちゃって 笑

そういえばそんな風に人に言われたりするなぁ、なんて急に思い出しました。


メイク本のメイクも、まるまるマネしなくたって、自分の顔に合うものだけを選びとって自分のものにすればいいんだ!って思えました。

それも1つの考え方かなぁって。

私らしさに磨きをかける。

私だけの可愛い、を楽しむために、私に合うものを選んでいこうと思います。



ところで、なぜここ最近、可愛くならなくては!!!

という思いに駆られてしまったか考えました。



それは意外にもマスクがきっかけでした!!


マスクばかりしているため、家族以外に素顔を見せない生活。

だから、だれからも顔の評価を受けることがなくなったため、自分のことを自分で評価するしかなくて。

(そもそも評価なんてしなくたっていいんですがね


姉や妹のような顔ではない自分の顔。

という評価を下した自分の顔を認めてあげることができず、


可愛くならなくては!!!

《脳内解釈》

自分と全然タイプの違う顔にならなくては!!!

そうじゃなきゃ可愛くないんだからぁぁ!!!


と思い詰めてしまっていたようです。



だけど以前から、薄々気づきはじめてはいたのです。



私って、本当は可愛いんじゃないの?

って。


だって可愛いって言われる。

視線を貰える。

可愛いって思える日がある。


だけど、可愛いって自分で決めれなかった。

自分が自分に感じる可愛さに、自信を持てなかった。



だから、鏡をおかしいくらい見まくっていたのかもしれません。

可愛いの?可愛くないの?

可愛く見える。いや、でもどこがどう可愛いのか。。これを可愛いと言ってもいいのだろうか。

だれも評価をしてくれない中、いつのまにか自分に植え付けた評価基準にしばられて、心がごちゃごちゃになってしまっていた。

だけど、自分のことを可愛いと、ずっと認めてあげたかったのです。


そんな時、メイクアップアーティストさんの言葉に気づきをもらい、背中を押してもらえたのでした。



自分で自分に感じる可愛いは、確かに存在するんだ!

可愛いって思っていいんだ!

誰かの顔になろうとしなくていい。自分の顔を愛しく思う。

そしたら、もっと自分を生かせる。

もっと自分らしさが出て、もっと可愛い自分になっていく!



すごくすっきりしました。

たまーに揺らぐ日もあるかもしれないけど、笑

これからも自分の顔を愛していきたいなぁと思っています。

ガリシノブさんありがとう。


いつか、可愛いにこだわらない領域までたどりつけたらいいけど、今はずっと自分なりの可愛いを求めたい気分!今はそれでハッピー!